【オベロンとヴォーティガーンの分かれ方】質問と回答⑤
すみませんこれ……マジかも……
「モースの王の次はこれ?」
「あの時は少しムシャクシャしていてね。特に理由は無かったんだ」
これやっぱヴォーティガーンにじゃないと言えない台詞だもんな。
解釈を練り直します…………
(2時間経過)(5,000字のメモを生産)(中略)
あ〜〜〜〜〜〜〜〜分かった。分かった、
あの人は「オベロン・ヴォーティガーン」であって、多分「オベロン単品の人格」も「ヴォーティガーン単品の人格」も存在しないんですよ。
全部溶けてる。ぐじゃぐじゃ。だから「ヴォーティガーンの自律思考はない」のと同様に、「オベロンの自律思考もない」。
だから本当ならお互いのことをどう思っているか?という質問への返答は不可能なはずです。
でもここには奇妙な非対称性があって、
「妖精王オベロンはヴォーティガーンに対する感情を述べることができる」が、
「ヴォーティガーンが妖精王オベロンに対する感情を述べることはできない」
という特徴がある。これはなぜかというと、そこにいるのは本当は「オヴ」なのに、彼は「妖精王オベロン単品」の"役"を持っているから。
「そういう役」として、ヴォーティガーン単品に対する感情を述べることはできる。
逆はない。「ヴォーティガーン単品」の役は持っていないからです。それゆえに振る舞いに関してはちょっとオベロンの方が自由度が高いんですね。
そしてふたつの人格が混ざり合っているが、彼の中でふたりの思考が衝突することはあり得ない。
「オヴはAが嫌い」
なとき、その感情はどっちのものを採用した結果なのかは本人にすら判別できないけど、どっちかの持っていたものではある。
「オヴはティターニアを愛している」
に関しては、オベロンの思考を採用した結果。ヴォーティガーンは絶対にティターニアのことなんかどうでもいいが、「おいそんなことどうでもいいぞ〜〜〜」と言ってこないのは、単に「採用されなかった」から。この不採用の感情の部分たぶん消滅してると思います。
妖精王オベロンが本来持つはずのこの世界への愛情が「不採用」になってどこかに掻き消えているのと同様に。
例えば、ムリアンに対する「ごめんて(笑)」の感情は、妖精王オベロンはそもそも持っていないモノなので、そういうものに関しては自動的にヴォーティガーンの思考が採用されている。
また、物語消費者に対する怒りに関してはオベロンの部分が採用されています。
ところがそれに端を発する「クソ、汎人類史ムカつくな。滅ぼすか」という考えは、ヴォーティガーン発祥の強い嫌悪感や憎悪と混ざり、「オヴ」という人格で新生して初めて生まれたものなはずです。
「記録」「記憶」という情報に関しては二人分不足なく突っ込まれていますが、
人格については分かりやすく言うとそうですね……多分、
①「妖精王オベロンの人格を切り分けたもの」と「ヴォーティガーンの人格を切り分けたもの」を用意します
②相反する部分がいっぱいあるので、矛盾するやつはどっちかを採用してもう片方は捨てます(ヴォーティガーンの方ちょっと多めに残っちゃった)
③残ったものを鍋に入れて煮込みます
④オベロン・ヴォーティガーンができたね
⑤「妖精王オベロン役」の上着を着せます
完成!
こういう感じなはず。人の心ェ……
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