オベロンについての質問と回答⑥



ありがとう!!

①ウェールズの森を焼かれたことをどう思っているか

怒ってはいたと思います。でもそれは「大事な秋の森の仲間たちを殺されたから」じゃなくて「放っておいても死ぬような弱者をわざわざ踏み躙る権力者」に対する怒りのような気もします。

オベロンが藤丸立香やモルガンに対する愛情はないのに、その物語を搾取する読者にキレていたのと同じ構図。多分搾取とか蹂躙が嫌いなんでしょうね。優しさ……。
それはそれとして、「妖精王オベロンとして怒っている演技」でその感情を覆っているところもある。


・なぜヴォーティガーン化してポーチュンを始末したのか

バゲ子が処分されると困るからでは?
つまり、ポーチュンがモルガンに通報する→バーゲストが何らかの処罰を受ける、ことを避けるため。バーゲストはブリテン崩壊チャートに重要な駒なので、万が一でもカルデアについた反逆者として死刑にされることがあれば困る。
そのためにはポーチュンをやっておくのが一番手っ取り早いです。

それと、上で述べたような「弱者を何のためらいもなく踏み躙るクソども。腹立つな」の憂さ晴らしもあると思います。あるいは、「モース戦役」の時の因縁もそれにちょっとプラスされているかもしれませんね。何があったのか私たちには知り得ないけど、コイツあの時会ったな……ムカつくな……やっとくか……と思った可能性も否定できないところがある。

いずれにせよ、「わざわざ第3再臨化した」のはオベロンの状態だと戦闘能力が(無いわけではないが)低いからだと思います。
ポーチュンはモルガンが長年にわたって重用する歴戦の騎士です。オベロン状態で正面から向かうより、オヴとして呪いで侵食する方が間違いないし簡単だからかと。
メタ的に見れば伏線。


②カルデアのオベロンに平穏はあるか

無いですね。うん。
汎人類史を嫌悪していて、自己愛も他者愛もなくて、常にこの世に吐き気を催している人が平穏を享受できるわけないと思う。

ただ私はまあ、これは解釈とかじゃなくて個人的な感想ですけど、オベロンのそういうところに安堵のようなものを感じていたりもします。
「在り方としてそういうものなので」一生、満足な幸福も平穏も得られない。だけどそういう人っているでしょう? みんながみんな幸せになれるわけじゃないと思う。世の中を嫌いながら、自分を嫌いながら生きて死ぬ人だっているし、だけどそういう人の人生に「意味がない」なんてことはないはずです。

「幸福にならなきゃいけない」「平穏であることが正しい」わけじゃないってこと。オベロンは多分カルデアに召喚されたこと自体はやめてくれ…………と思ってるけど、「きみの嫌悪感削除できるよ。悪性感情全部消したら幸せになれるけど、する?」と言われても絶対頷きはしないと思うから。

そういうこともあるよね。そういう人もいるよね。私が絆5台詞が好きだったのは、この世の嫌なところにクラッと来て「ああもう全部滅べばいいのに」と思ってしまう人の薄暗さを、肯定するでも否定するでもなく「そういうこともある」と認めてくれたからだと思います。


とはいえ、次の与太イベとかで普通に楽しくやってたらウケますね。おい……絶対に幸福を享受するな…………!!(そういう男が好きな性癖なだけでは?)





嬉し〜! ハムレットくんの話させてくれてありがとうございました!
ほんとシェイクスピア鯖増えてほしいですね……私はマクベス夫人もけっこう型月映えする造形だと思うけど……どう? FGOくん……







①コヤンスカヤに対する感情もねじ曲がっているのでは?

グロスター(1):「話しかけないでくれ。耳が腐る」
アルビオン:「不快感が振り切れて朝食を戻してしまいそうだ」

まあ概ね同じことを言っているでしょう。要するに生理的に無理、お前と喋ってるとこっちまで腐りそうだ!
あんまり違いがあるとは思えないですね。

あと、「ティターニアに会いたい」も普通に本音を口に出しているんですが、特になんの影響も受けていないので、これらとセットで考えるとまあ「感情の改竄は起きない」でいいのかなと思います。


②すみません……ちょっと仰っている主張がよく分からなかったかも……私が読み取れてないだけなんですけど……
ひとまず、「愛している、は愛していない」で確定であって「愛していなかったらなんでもいい」という意味の記述ではない気がします。


③「小さな親切、余計なお世話」になるのでは?

これはその点に注目して前後編を読み返すと分かると思いますが、オベロンがそういう誤解を受けている箇所は特になかったはずです。

善意でやったことが皮肉に受け取られる、とか。そういう描写はどこにもなくて、基本的にオベロンは妖精國のみんなからもカルデア面子からも好意的に信頼されていたので。
難しいですよねこの辺。








や……多分LB6のオベロンは普通に「オベロン・ヴォーティガーン(通常)」ですね!
アルトリアオルタが魔竜に近いのは、汎人類史アルトリアとヴォーティガーンが「赤き竜/ブリテンの守護者」「白き竜/ブリテンの破壊者」という元々対比の関係にあるから、反転してオルタになったらヴォーティガーンに近い性質になるよね。という話な気がします。(GoA参照)
ちなみにオヴは「妖精國の島の意思」に作られたサーヴァントなので、汎人類史には存在しえないはずです。







オベロンが召喚されたの私「事故」だと思うんですよね。だって絶対汎人類史に協力する意思ないし。カルデアに来たいと思ってるわけないし。

これは解釈というより妄想ですが、

奈落を永遠に落ちてるときになんか召喚の呼び出しが来て
「は? オベロン・ヴォーティガーンは虚構の存在だから召喚なんかできないだろ。何だこれ」
と思って気になるから手を伸ばしたら、カルデアに来ちゃった。虚構のはずの自分の霊基は成立してるし目の前に藤丸が居る。何だこれ……何だってこんなことになっている……!?!?(ガチ動揺)

「藤丸が自分を呼ぼうとした」ことがまず意味分かんないけど、まあ呼ばれたからには付き合ってやるしかないか……心底嫌だけど……(ブリテン崩壊チャートも本当はやる気なかったのに生まれたからには仕方ない……とゆって最後までやり遂げた生真面目さで生きづらくなってる)


多分こんな感じ。

「何をしに来たのでしょうか……」でめちゃくちゃ笑っちゃった。多分オベロンもそう思ってる。




 

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