島原の乱関連資料のおはなし
いきなり平安京でメチャメチャに狂っちゃったよ。もう本当どうしよう。
こちらですね。ありがとうございます!!😊
妖術師は人類を呪ってはいるけれど、無辜の個人に対してはそこまで残酷になりきれないのではないかと思うのです。見知らぬ大衆が何人殺されようが知ったことじゃないけど、自らの手で積極的に殺戮を行いたいわけではない。
リンボはその甘さを見抜いているし、妖術師は幼児に手を下すことを「なんかもうめんどくさいから嫌」程度にしか考えていない。
妖術師もかつては民を護るために生きようとした存在なので……蘆屋道満(生前)が陰陽師として民のために働いていたように。けれど最後には他ならぬその民たちを害することしかできなかったように。
リンボはその愚かさ、哀れさ、そして不器用ないじらしさを「ウケる」と思っているね。
わあ〜〜嬉しいです!!実は史実の考証はだいぶガバガバで、当時の暮らしだったり政治的な背景は雰囲気でやっており大変申し訳ないところです。
「島原の乱」神田千里
一番最初に読んだのはこれだったと思います。島原の乱自体の大まかな流れが把握できるので、そういう部分を知りたかったらおすすめです。もうだいたいご存知でしたら申し訳ないですが……! 乱の発生から経過まで事実が詳細に書かれています。
「デウスの棄て児」嶽本野ばら
でもまあ、当時の様相をリアルに想像できるのはやっぱり小説ですよね……! デウスの棄て児は本当に本当に読んでほしいです。「天草四郎」像としてはかなり異端なのだけど、信仰とはどういうものなのか。彼らにとってデウスやマリアとはどういう存在だったのか、という情緒的な意味合いがすごく切実に伝わってくると思います。
自分の書くものもすごくこれに影響を受けている自覚があります。あと私のbioもここからの引用ですね。言葉遣いも溜息が出るほど美しい。
天草四郎を書くうえで一番大切なの"信仰"を知ること それさえあれば私は………………。
「春の城」石牟礼道子
これはかなり分厚い鈍器本で、しかも高価なので大変だと思いますが、もし興味があったら本当におすすめです。
宗教的な背景よりもむしろ、当時その場所に生きていたふつうの農民の暮らしに焦点を当てたものです。乱が発生するよりも以前の描写がとても長い。
激しい弾圧に戦争と、劇的な環境にあっても人々は変わらず食事をし、眠り、つつましい暮らしを送っています。私には彼らのそうした日常が心底愛しく思えるのです。この本の内容からは「この世界の片隅に」に近いものを感じました。
「天草四郎」という人物の描かれ方も本当によかった。ただの青年にも見えるのに、相対する人の苦しみをすべて写し取ってしまうかのような哀しい透明さを持っている。
よかったら、地域の図書館とかにリクエストするのが一番手っ取り早いかと思います……。
新マンガ日本史 30号/朝日新聞出版社
これもどうしても言わせてくれ〜〜。まあよくある学習用のマンガ日本史なんですが、とにかく「天草四郎」の解釈が良すぎる。
人を導く美しい救世主なのに、終盤までただの一度も笑わないんですよ。痛めつけられる民を見てひたすら苦しげな表情を浮かべているだけ。
「デウス様 こんなに大勢の罪人の群れをあなたも目にしたことはないでしょう でも彼らはこうするしかなかったのです どんな祈りも奇跡も彼らを救うことはできませんでした」
これだけでもう神 それとやっぱり勉強用に島原の乱の経過も簡潔にまとめられているので普通に役に立つと思います。
こんなものでどうでしょう? 「島原の乱の創作」しかしてないからフェートの天草四郎を書くのにどこまで役に立つか未知数ですが、よろしければ読んでいただけると嬉しいです♪
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