お題箱返信・2022/05/13
親ガチャという言葉は元々、虐待サバイバーや毒親育ちの側が「こんな風に茶化しでもしないとやってられない」という思いで使い始めた言葉だったと思います。カジュアルすぎるように聞こえるのは、彼らが育った環境のことを「重苦しく、真剣に、痛々しく話さなければならないもの」ではなくもっと笑って話せるようにしようという試みの一つでもあったためでしょう。
そういう経緯が顧みられず、最近はただ子どもたちが面白半分で恩知らずなことを言っているだけだと思われがちなのは悲しいことです。同様に、「親だって子どもを選べない!」という反論から「子ガチャ」みたいな言葉が生まれているのは言葉の簒奪だなあと思います。仮にそう思うのだとしても親側の人々が虐待サバイバーたちの言葉を乗っ取るのはちょっと傲慢だし、ひどすぎないか?と思うのですね……
だから私は「親だって子どもを選べない」のかどうか以前に、この言葉に親側が乗っかってくること自体が卑怯なように思います。とはいえそんな反発をしてしまうくらい、親側からすれば親ガチャという言葉はショッキングだったのでしょうけど。
なお私は論旨に関しては反出生主義なので「子どもの病気や能力が運任せなのはそりゃそうだし、分かってて産んだんじゃないんですか」としか思わないです。今更ハズレくじを引かされたと怒られても……くじ引きってそういうもんだし……。
それらをハズレと称することに優生思想的な傾向を見る向きもあるかもしれませんが、「障害があってもそれも個性のひとつだから」という問題の矮小化がこれから出生をする人々を思考停止に陥らせてきたこともまた事実でしょう。つまり、こうしたリスクの検討をする機会を持たなかった親たちが子ガチャという言葉を使っているわけですね。
鬱病だった時に自分が生きてる意味が分からなすぎて真剣にみんなに聞いた回のことですね♪ とっくに乗り越えたと思っていたけどこのまえ労働鬱であの時と全く同じことを思い始めて、生きてる理由ってやっぱよく分かんないなと思いました。深く考えない方がいいらしい
動画も見てくださって嬉しいです。仕事をやめて少しずつ回復してきたので、再就職までにがんばって元気を取り戻していきます。
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以下二次創作の感想。
「沈黙」が好きすぎてやっぱ滲んでるのかな!?全てが壊された後の「あの美しいものは一体何だったのか」という感情が大好きです。恐れ多いですが思い出してくださってすごく嬉しいです。
あまり感想を書かれたことがないようなのに、それでも送ってくださって本当にありがとうございます……光栄です!
モブ視点の良さは、原作で見切れている物語が書けるので原作と地続き感が味わえて楽しいこと……読んでくださってありがとうございます!
310話(高威力爆弾)
読んでいただけて光栄です!こちらこそありがとうございました。
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