お題箱を開設したよ
ウォー!興味を持ってくださってありがとうございます!いっぱい紹介しちゃおうかな
・イエスの生涯/遠藤周作
「人としてのイエス」という観点から聖書を解釈し直したもので、非キリスト教者にも彼の人生のどこがこれほど人々の心を揺さぶるのか、ということが「「理解る」」と思います。聖書の叙述的な文章で読む以上に、その人の道ゆきがあまりに愛しいものに思えてくるのです。
>英雄的でもなく、美しくもなく、人々の誤解と嘲りのなかで死んでいったイエス。裏切られ、見棄てられ、犬の死よりもさらにみじめに斃れたイエス。彼はなぜ十字架の上で殺されなければならなかったのか? ─商品紹介
あとイスカリオテのユダの描き方にも情があって大変よかった。「沈黙」でキチジローをあのように書いた遠藤周作先生がユダに大きな感情を抱いていないわけがないのだ。
・イエス・キリストの生涯(ドラマ・2019)
これは本じゃないのですがめちゃくちゃにオススメなので言わせてください。アマプラに入ってるフォロワーは……全員見ろ!!
これも同じく、人としてのイエスがどのように物事を見、人々と関わり、何を感じていたのかということに焦点を当てた映像作品。それも当人の視点からではなく洗礼者ヨハネ・ユダ・聖母マリア・マグダラのマリア......イエスの周囲で生きた彼らの視点から見たイエスがどのようであったかが1話ずつ語られていきます。←「桐島、部活やめるってよ」の趣があって最高 第三者視点二次創作ってワケ
情緒的な良さがありながら聖書の記述だけでは分からない時代背景や諸説なども紹介してくれるところがありがたい秀作。人としてのイエスという観点に立つあまり「神秘の人」としての解釈からは外れるところもあり、ここは解釈バトルになるだろうな〜という点もちょっとずつありますが。ただこれ一作見て福音書を読み直せば解像度が爆上がりすること間違いなし、だぜ!
・謎とき「ハムレット」/河合祥一郎
シェイクスピアの紹介もしちゃお。いうて論文とかまで読んでるのはハムレット/マクベス/夏の夜の夢ぐらいなのですが……
この本はこれさえあれば「ハムレット」の批評史から細かいセリフの解釈までほとんどが分かるという優れもの。ハムレットは批評史上「はよ復讐せんかい優柔不断か?」と言われてきたことがかなりあり、マザコン優柔不断男みたいな扱いをされてきた可哀想な面があります。河合氏はそれに違うんだわ!!!!!!!!!!!!と言うためにめちゃくちゃ論文を書いてきた先生で、私は彼のハムレット解釈がかなり好きです。とにかく「謎ときハムレット」を読んでくれ、話はそれからだ。というレベル。
・青山誠子編「シリーズもっと知りたい世界の名作 ハムレット」
以上2冊を読めば「ハムレット」の9割が分かると言っても過言ではないね。こちらは複数のシェイクスピア研究家の方が寄稿した批評文をまとめた本ですが、特に女性陣の文章がすごい。ガートルードとオフィーリアについての解釈がすさまじく鋭く、「確かに……」と頷きっぱなしでした(すごい細かいとこですが個人的に河合氏とはオフィーリア解釈違いだったりする)。
私がいつも「ハムレット」は彼女の訳で読んでくれと言っている松岡和子先生も寄稿しており、ハムレットの比較癖について論じています。AとBを対比させたいあまり両者への上げ下げが過剰すぎになるところ、厄介でかわいい。こんな萌え語りが誰かに伝わるのか?不安だ……
そういう感じです。ギリシャ神話についてはほとんど詳しくなかったり……
めちゃくちゃ長文で喋ってしまいましたがどれかに興味を持ってもらえたら嬉しいです。ヨロ!
ありがとうございます!!みずさわは寒さに極端に弱いので冬はいつも死にかけながら生きています。はやく沖縄に住みたいです。
存在を応援してくれて、嬉しい
いま調べたんですが昔ながらの和風の内装で素敵ですね〜!!長崎……また行きたい……と言いつつもう1年ぐらい経ったので本当に、思いが募りすぎて死ぬかと?
お店のインスタ見たら生まれたてのカメの赤ちゃんの写真が載ってて癒されました。フォローしたのでいずれ行きたいです。
人と関われなくなるところ。自分の精神状態が不安定だとすべての人間関係が崩壊していきます。すべてに対して鬱のオーラを撒き散らすことしかできないので、じわじわと全員が蝕まれていって、一瞬でギスギス人間関係になるという。
友達とも家族とも健全な関係を築けなくなります。仮に相手は仲良くしてくれていても、自分が強烈な不信感に襲われて何も信じられないし無気力のあまり話したいとも思えなくなる。話せば傷付けることしかできない、あるいはめちゃくちゃに依存して縋って相手を疲弊させることしかできない。次第に家族や友人まで自分に巻き込まれてメンヘラ化していく。そして周囲がそういう環境では自分だけが鬱から回復することはほとんど不可能だという、そういう最悪の鬱連鎖とループが発生するわけですね。
家庭内に鬱病の人がいるけどほかの家族はみんなふつうに健康、みたいな状態ってあり得るんだろうか?たいていは鬱の人に共感しすぎてズブズブになるか、鬱のオーラに苛ついてめちゃめちゃキレるかの二極ですよ。それ以外を見たことがない。え?最悪家庭環境の友達しかいないからだろって?そんなー。
ウワー!バレた!!にゃるらさんが好きというかTwitter2(だれも社会や政治の話をせず、毎日みんなでアニメを観たりゲームをしたりして1日がおわるマジで楽しいSNS)の理念にめちゃくちゃ共感しているわけですね。
先日そのTwitter2のディスコードサーバーが死滅したことには「インターネットだなあ……」と思いました。
照れちゃうな〜。ありがとうございます。私なんかまだまだで、もっとすごい言語化力を持ったフォロワーも沢山いるんですけどね……!?!?
ものの見方に関しては人文書を読むのが好きなのが影響してるのかなーという気はします。知性愛的な性癖があるので「すごい理論」を見ると好き♡♡♡♡になるんだ。社会学、文化人類学系の「世の中にこういう現象あるけどこれって実は〜〜のせいなんじゃないの?」という分析にめちゃくちゃテンションが上がる。シェイクスピアにしても「ここをそういう読み方ができるんだ!!!!」という驚きを欲して論文を読みまくっているので……。
フロムの「自由からの逃走」とか本当に分析と言語化力の神です。「そういう世界の読み解き方があるのか」という学習を、自分の周囲に応用していく、これほど楽しいことはないですよね〜。贅沢な暮らしだ!!
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